語りたいマンガのジャンルといえば、「お酒マンガ」
皆さん、お酒は好きですか?
私は好きです。
私の好きなマンガ作品でも、お酒を扱った作品、特に美女がお酒を楽しむ作品がいくつかあります。
その中で、特に好きな3つの作品を対決させてみたらどうだろうと思いつきました。
「お酒」「美女」という大きな共通点があるともいえるし、それ以外は全然違うともいえる作品たち。
比較することで、それぞれの良いところが見えてくるのではないか。
そんなゴールを目指して、「お酒マンガ」3種盛り、始めて行きたいと思います。
エントリー作品ご紹介
掟破りの未成年飲酒か!? いやただの年齢詐称だ! 法令は順守してるぜ『アイドランク』
最初に紹介するのは、『アイドランク』です。
(宮場弥二郎原作・さきしまえのき作画、フレックスコミックス)
『アイドランク』あらすじ
国民的女性アイドルユニット「アイドランク」リーダーにして不動のセンター、赤羽サキは19歳。
好きなものはミルクセーキとマカロン。
……というのは世を忍ぶ仮の姿。
本当は23歳だし、好物はビールとレバテキ。公称15歳、実年齢22歳の酒クズ「日本一妹にしたいアイドル」大宮ほのかや、自身の酒への欲求に振り回されながらも、サキは今日とて酒を飲む。
バレなきゃいいんだよ! 法律は破ってないんだから!
『アイドランク』のみどころ
本作の大きな魅力は、東京近辺の実在のロケーションで、美女が美味しそうにお酒を飲む、というところにあります。
具体的な店名までは示されていない箇所が大半ながら、この作品の舞台となっている街って、行けるんですよ。私。
浅草の神谷バーには、この作品を読んでから初めて行きました。
電気ブラン、最高においしかったです。
調子に乗って何杯も飲んでいたら、余裕のあった解散時刻の割に、帰宅が終電になってましたけど。
赤羽の一番街とか、銀座のオシャレなワイン屋とか、行きたいですねぇ。
そして、未成年設定の国民的アイドルが飲んでいる姿をさらしてはいけないので、こそこそしなくてはならない点が、コメディシチュエーションの大部分を占めています。
ほのかはさておき、サキたちは飲んでいることに恥じらいと緊張感を持ちながら、それでも酒とツマミを全力で楽しんでいる姿が、いいんですよねぇ。
香箱ガニとなだらかを食らえ! 北陸美女たちの良識派酒飲みマンガだ! 『のみじょし』
次は、『のみじょし』いきましょう!
(迂闊作、竹書房)
『のみじょし』あらすじ
石川県で暮らすアラサーOL、みっちゃんこと高瀬道子は大酒飲みである。
彼女を囲む友人たちは、ゆるふわ系巨乳お母さん東雲ゆきであり、筋トレ系書店員、宮内美園である。
今日もおいしいお酒を楽しむため、みっちゃんは時折ジムに通い、行きつけの大将の店に入り浸るのだ。
『のみじょし』のみどころ
この記事で挙げている3作品の中では、ダントツで健全にお酒を楽しむマンガです。
石川県を舞台に、ある時は行きつけの居酒屋に、ある時は旅館にと、あらゆる酒を満喫します。
ちょっと「健康に気を遣おうね」なシーンはあるものの、楽しそうに、おいしそうに、平和にお酒を飲んでいる姿が、見ているこちらも幸せになります。
なぜか第一話だけやけに吊り目だったみっちゃんは、今は見る影もないですね。
もう、美女が「うまい」「うまい」と酒とツマミを楽しみ続け、「俺にも飲ませろ」とよだれを垂らすばかりの作品。
石川県に旅行に行った際は、回転寿司、行きました!
能登復興のためにも、外せないマンガだと思います。
酒クズ人気ここに極まれり! 「くさそう」「命が心配」飲酒女子マンガの最終兵器だ! 『廣井きくりの深酒日記』
最後に紹介するのは、『ぼっち・ざ・ろっく!外伝 廣井きくりの深酒日記』です。
(はまじあき原作・くみちょう作画、芳文社)
言わずと知れた大ヒットガールズバンドマンガ『ぼっち・ざ・ろっく』に登場する大人気キャラ、廣井きくりお姉さんが、飲んだり飲んだり酔ったり壊したり、たかったりするマンガです。
『廣井きくりの深酒日記』あらすじ
ライブハウス『新宿FOLT』をホームとする、インディーズの人気ガールズバンド「SICK HACK」。
リーダーにしてベース&ボーカルを担当する女、廣井きくりは、どうしようもない酒クズだった。パフォーマンスのクオリティは酔いに依存し、酔わないと歌えない。でも普通に酒乱。常に酒乱。
電車には乗り過ごしベースは置き忘れ、機材は壊し金はすぐに使いきる社会不適合者、廣井きくりは、今日は誰に迷惑をかけるのだろうか。
『廣井きくりの深酒日記』のみどころ
本作の舞台になっているのは、新宿を起点とした「電車を乗り過ごすと着いてしまうエリア」です。
我が地元川崎は登場していませんが、川崎をはるかに通り過ぎた金沢八景で第一話はスタートします。
本編『ぼっち・ざ・ろっく!』で、ぼっちちゃんときくりが出会った場所ですね。
この作品の魅力は……どこなんだろう……。
好きな作品ではあるのですが、どうして好きなのかは、言葉にしにくいというか、言葉にするのが後ろめたい気がします。
ダメダメ系酒乱美女を眺めて、「あの子はダメだなぁ」とにっこりする気持ちを、私は誇れません。
『アイドランク』と『のみじょし』は、お酒やツマミを「おいしそうに」楽しんでいる姿、「おいしいのだろうな」という気持ちが、大きな魅力になっています。
しかし『深酒日誌』は、お酒のおいしさに思いを馳せるのではなく、酒乱美女の愚かなる奇行と、付き合わされる周りの人々を眺めて楽しむマンガですね。
ただし志摩様てめーは結婚しろ。
次回更新に向けて
画像も含めて結構てボリュームになってきたので、本記事はここで区切りにしたいと思います。
次回の更新では、この作品群にいくつかの物差しを当てながら、比較して語っていこうかと考えています。
【想定している比較項目】
- 酒飲みたくなる度
- ギャグ度
- 結婚したい度
- 酒クズ度
「こんな観点で比較してほしい!」とか、「おすすめの酒飲みマンガは他にもあるぞ!」みたいな意見がある方は、是非コメント欄やXでご意見をお寄せください。
(今井士郎)
比較記事、書きました。↓
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